【本】雑草キャラクター図鑑、オモシロすぎです

これまでにない植物図鑑(?)で、面白すぎです

今、こんな本を読んでいます。

雑草キャラクター図鑑 物言わぬ植物たちの意外な知恵と生態が1コママンガでよくわかる [ 稲垣 栄洋 ]
(画像は楽天ブックスより)

これ、雑草たちを5つのタイプに分類して、更に、ひとつひとつの雑草にキャラを設定して解説しています。個性豊かな雑草の特徴をよくつかんでいて、あてはめた人間のキャラにぴったり収まりっています。もうね、面白いことこの上ないのです。

例えば、南蛮煙管(なんばんぎせる)。

南蛮煙管

この南蛮煙管は以前、記事にしたことがあります。南蛮煙管って、ススキなどに寄生して栄養分をもらって生きています。ちょっと変わった植物ですね。

季節は秋 秋なので、野趣に富んだ草花を籠に生けて…って、わけではありませんで。 (^m^* よぉく見ると、ススキの影に南蛮煙管(...

こういった特徴は、雑草キャラクター図鑑的にはニートキャラになります。そして、つけたキャッチコピーは、

光合成なんかしない。ニートですけど、何か?

おまけに、イラストが面白いのです。

「ススキさんいなくなったらどうしよう…」とたたずむ南蛮煙管に、働き者のアリが一言。「働けば?」

うはぁ~、面白いです!!

まだまだあります。お次は、西洋タンポポ。日本在来のニホンタンポポと違って、西洋タンポポは、他の花と交配しなくても、自分ひとりで種子を作ることができます。なので、群れて花を咲かせる必要がなく、都会のコンクリートの割れ目でも生きています。

タンポポ

以前、書いた記事はこちらです。

タンポポたちの攻防 ある日のこと、地元の広報をツラツラと見ていたら、こんな情報が載っていました。 タンポポ調査の参加者募集 在来種のタン...

これを雑草キャラクター図鑑的に掘り下げた時、西洋タンポポにつけるキャッチコピーは

都会に生きる孤高のヨーロピアン

と、くるのです。

植物(雑草)に興味がなくても、知らない植物の話であっても、人間のキャラに当てはめているので「あ~こういう人、いるいる」とか「うまいこというなぁ」なんて、思いながら読み進めてしまいます。

そして、読んでいるうちに植物(雑草)に詳しくなってしまう。そんな、まったく新しい切り口の雑草図鑑なのです。イラストもうまくはまってます。

欲を言わせていただくと、あともう少しだけ、植物そのものの画像が大きいと嬉しかった…。植物好き的には、植物の特徴(キャラ)を文章とイラストで楽しんだ後は、実物の確認もしたいと思った次第です。

これ、ホント、面白いです。
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