【ノキシノブ】は、育てかたも増やしかたも簡単世話いらず

ノキシノブ 羽衣

ヒラヒラの葉がお気に入り

2年前に、盆栽売り場で購入したノキシノブ【 羽衣】です。ビカクシダと同じウラボシ科着生植物です。冬でも常緑なので、観葉植物として室内でも楽しんでいます。

名 前:ノキシノブ
科名・属名: ウラボシ科 ノキシノブ属
学 名:Lepisorus thunbergianus
英 名:weeping fern
水やり:自然界では降雨時にたっぷりと水を得て、その後は耐え忍ぶ
難易度:★★★★★(初心者でも容易)

ノキシノブを漢字で書くと「軒忍」。字のごとく、家の軒先など土のないところでも生えて、耐え忍んで生きているからだそうです。別の言い方をすれば、丈夫ってことですね。

庭木や石垣などに着いたものは風流と捉えられることが多い反面、ほとんどの場合勝手に生えてくるので、積極的に栽培されるということもない。ただし、まれに葉に深い鋸歯状の突出が出る変異株があり、そのようなものは山野草の分野では珍重され、鉢植えとしての利用価値を見出される。
by wikipedia

とあるように、ノキシノブは北海道南部より南の日本中で、古い桜や柿の木の幹に普通に生えています。育て始めるまで気づかなかったのですが、コンクリートの隙間や老木…、気にしてみると、本当にどこでも見つけられる植物です。

ノキシノブ

それを、わざわざ育てている私です…。いえね、【羽衣】は、葉の形が櫛状に伸びて美しく、珍重すべき価値のあるものなのですよ。(私的に…)

ノキシノブ 羽衣

ノキシノブの育てかた

育てて2年になりますが、病気や虫の問題はゼロ。水やりは、ほかの観葉植物たちと同じサイクルであげています。夏の水やりは毎朝。秋以降~春までは控えめです。

軽石の鉢に植えているので、乾燥しやすい環境です。そのため、耐え忍ぶにも限界がきて、多少、葉先を枯らしてはいますが、なにしろ丈夫です。

軽石の鉢

置き場所は、自然界での生活環境をかんがみて、ベランダに置いた他の鉢の影に置いています。そして、時には室内に入れて、その姿形を楽しんでいます。

ノキシノブの増やしかた

株分けで2鉢にしました。春先に鉢から株を取り出し、バキッと半分に分けて、それぞれ別の鉢に植えてあげました。土も、家にあった観葉植物用の土です。何しろ、丈夫なシダ植物ですから、特に問題なく環境に適応して育っています。

ひとつ…、葉のヒラヒラ加減が幾分、控えめになってきている(?)のは、気のせいだと思いたいところです。引き続き、世話いらずな可愛い姿を楽しみたいと思います。

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