以前、「時々、セロームが泣くのです」という話をかきました。
葉水をあげた時の水が残っているのでもなければ、傷付いた葉から樹液などを出しているのでもない感じ。健康そうな葉から、雫を出しているのです。
これはどうやら、葉で蒸散した跡のようですね。
蒸散のはたらき
植物は、光合成をしています。そのためには、根っこで水や栄養塩を吸収して、それを葉まで運ぶ必要があります。ところが、水を下から上へ持ち上げるというのは、重力の法則に反しています。
エンジンのない植物が、水の流れを、それも重力に逆らった水の流れを作りだすための仕組みが蒸散です。植物は、根っこから葉まで管でつながっていますから、葉で蒸散させることで、水を上方向に引っ張り上げるのです。(これを知った時の私は、かなり感動したものです。)
蒸散は、葉の表面の気孔を開け閉めすることで調節しています。でもこのバランスが悪い時、エネルギーを使って水の流れを作り出しています。そうして排出された水が雫となっているようです。
葉に雫がつくとき
ということは…。我が家のセロームが泣くとき(雫がつくとき)、それは、蒸散のバランスが悪い時ということでしょうか。気付くのはだいたい部屋に入れているときです。床に水滴のシミをつけるので厄介だと思っていました。
でも、「厄介だわ」と困っていたのはセロームも同じだったのでしょうか。風の流れがない、部屋の中。セロームは思うように、気孔を開閉出来ずに、光合成も進まず、困り果てたあげく、エネルギー使って蒸散を試みていたということでしょうか。
葉に残る雫。それってやっぱり、(困って)泣いていたってことでしょうか…。
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