お茶会風、切り高台の植木鉢の愛で方

切り高台の植木鉢

植物同様、素敵な鉢を見つけるとついつい、手に取って見なければ気がすみません。

「小さな鉢は、数ばかり増えるよ。」
「飾ってもゴチャゴャ感が出てしまうよ。だから、止めときなよぅ」
と言う、別の私の声。でも、やっぱり気になるのです、植木鉢って。

茶道の「お茶碗の拝見」と言う作法に習って、切り高台の植木鉢を鑑賞してみました。

植木鉢の拝見を(お願いいたします)。

どうぞ。

どちらのものですか?

美濃焼の産地の、とある園芸店で購入したものです。

作者は?

園芸店で並んでいるものでしたので、わかりかねます。

ほほう。切り高台(こうだい)ですね。


高台(こうだい)というのは、茶碗の底についている円環状の台部の名称です。

茶碗を卓上に置いた時、卓と接する部分にあたり、器を安定させる支えとなります。洒落たものでは、四角い高台なんていうものもあります。

普段、使っているご飯茶碗や汁椀にも高台はついていますね。

切り高台の植木鉢

この高台に、切り込みが入っているものを「切り高台」と呼びます。

「切り高台」の所以は、諸説あります。例えば、完璧なものよりも、欠けたものの味わいを楽しむ心。または、装飾としての「切り高台」があります。

また、器を焼成する際に、切り高台であると(高台部分の)火の通りがよくなるとも。

そして、切り込みを入れることで、高台の中にこもった蒸気を抜いてやることもできます。等々…。

そんなわけで茶の湯の世界では、高台の様子も鑑賞の見どころになります。私は、一つの景色として、切り高台の見栄えを楽しんでいます。

切り高台の植木鉢

それは、植木鉢でも然り。

小ぶりながら、重厚感がありますねぇ。ぽってりとした釉薬や、その色合いも魅力的です。

ありがとうございます。

何を植え付けたら似合いますかね。

似合う植物を考えるのもまた、楽しみですね。


というわけで今、何を植えてあげようか考えて、楽しんでいるところです。
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