夏を超えて新たな展開
会社で作った緑のカーテン「パッションフルーツ」の話です。9月も半ばを過ぎたというのに、なんとパッションフルーツの花が咲いているではありませんか!?
今年のうちにもう一度、この「時計顔」に再会できるとは露とも思っていませんでした。その分、驚きと喜びもひとしおです。
夏の間、この株は蔓を伸ばし、葉を茂らせ、3つの実を葉影で育てていました。そして少し前に、この実を収穫し終えたところです。
そうして一息ついたこの頃。日中の気温が30度を下回るようになってきました。どうやら、気温が下がってきたことを察知して、花芽を再度つけたようです。
最近の私が「食欲の秋、到来!!」と、理由付けして食べ始めているように、パッションフルーツも秋を感じて動き始めたということでしょうか。
あとは、この花が無事、受粉して実をつけ、それが育つかどうかです。なにしろこの先は、気温が下がる一方ですから。
早速、受粉作業
パッションフルーツの花は、1日限りの命です。タイムリミットに迫られる中、花が咲いている間に、受粉作業をしてあげなくてはいけません。
それにしても、花が咲いているのは伸びた蔓の先端付近です。夏を超えた株は、かなり成長していて必然、花は高い位置に咲いています。それを見上げる私はつくづく、ここが会社でよかったと思うわけです。脚立がありますから。脚立を持ち出して、せっせと受粉作業に勤しむ私です。
雄しべ①をそっとちぎって、花粉を雌しべ②の先につける作業。
受粉して実をつけるに至る壮大なドラマのスイッチを入れる立役者として、私は神妙に作業を進めます。押し付けすぎないように、でも確実に花粉が雌しべにつくように…。
受粉が成功すれば、数日後には実が太りはじめます。それは、とても分かりやすい変化で、私にささやかな喜びをくれます。反対に、受粉できないと枯れた花が落ちます。落ちた花を見つけたときは、多少の落胆…。
こうして、緑のカーテンの前を通るたびに、蕾のあるなし、花の開花状況、受粉作業、実の成長具合を気にしては眺めている私です。
あ、仕事に戻ります。
コメント
こんにちは。パッションフルーツのお花って、こんなに豪華な感じなんですねぇ。近くでまじまじと見てみたいです。時計草みたいですね。今まで時計草だと思っていたものがパッションフルーツだったのではないかと思ってしまいました。実がなるもの数日で分かっちゃうんですね。楽しみですね。
すみれさん、こんにちは。頂いたコメントに感謝です。私、パッションフルーツとトケイソウは、完全に同じものだと思っていました。念の為に調べたら、パッションフルーツは別名、果物時計草(クダモノトケイソウ)。で、時計草は別名、パッションフラワーとのこと。同じトケイソウの仲間ですって。混乱しますね。