【旅】中央フランスでの夏休み(後半)

旅の備忘録(後半)

2018年8月、「中央フランスに行く」と、急に湧いて実現させた夏休みです。旅の備忘録(前半)はこちら

夏休みを、中央フランスで過ごしました 以前、バックパッカーで各国を旅する暮らしを何年かしていました。その後、縁あって定職につき、今に至って...

そして、後半です。おつきあいください。

フランス地図

5日目/2018年8月17日(金)

見てください。これは、公共の公園などではなくて、個人のシャトーのお庭。それも、ほんの一区画。

シャトーのお庭

その広さに感動すると同時に、この無駄なほどに広い土地…という印象を持つのは、小さな島国からやってきた私のヒガミでしょうか?あるいは、馬を走らせるには、これでも広くはないというわけでしょうか?

朝、誰もいないシャトーのお庭を散歩させてもらいました。リスや小鳥たちが暮らす広大な森のある住まい。外の人間からすれば「羨ましい暮らし」と見えますがその実、シャトーを維持していくために、金銭的に頭を抱えている子孫の方がたもいらっしゃる様子…。

シャトーのお庭

午後は、モンペィロウ(Montpeyroux)の村を散策。ここは、フランスで一番美しい村(のひとつ)をスローガンに掲げている村です。

Montpeyroux

村で一番高い場所、Donjon medievalに登って、周囲を一望する私。

Donjon medieval

ぐるりと周囲を見渡し、その先の道なりや村の位置関係を確認します。ふむふむ。麓に流れるALLIER川の右手がクウド(Coudes)。左手がパゴン(Parent)だな…、と。

Montpeyrouxからの眺め

何をたくらんでいるかといえば、麓まで歩いて行こうという魂胆。考えていることはやっぱり、お散歩。とはいえ、確かに高いところから目星を付けておいたのは正解でした。おかげで、道端の木イチゴやブドウをかじりながら、楽しい散歩ができました。

CoudesからParentへの道

6日目/2018年8月18日(土)

ネイチャーアート鑑賞 Horisons en Sancy

Horisons en Sancyは毎年、夏の時季に行われている屋外型アート展、と言えばいいかな。今年で12年目とか。

結構広い範囲で作品が散らばって展示されていて、地図を持ってドライブしながらアート鑑賞して周ります。その数、10ヶ所くらい。1日で全部を周るのは、到底無理です。今年は、2018年6月16日~9月23日まで開催中。

No.5 PIERRES DISSON ANTES(Saint Nectaire)

アート鑑賞Horisons en Sancy

美しい風景の中、ドライブをして場所を探し当てることが既に冒険チックで楽しいです。近くまでくると、駐車場への小さなサインが見つけられます。あとは、アート作品と説明ボードがあるのみ。青空の下、入場無料です。

そうして1つを見たら、次へ。

No.4 LES PERLES DU LAC(Chambon-sur-Lac)

アート鑑賞Horisons en Sancy

お目当てはやっぱり、美しい自然。途中、大パノラマを満喫しながらのピクニックランチ。それでもって、アート作品の鑑賞です。

Horisons en Sancyへの道

画像を継ぎ足し。これ、ぐるり180度の景色。

滝のある森を散策したNo.3 GHUNGROOS(Le Mont-Dore)は、車中にスマホを置き忘れて画像なし。この森に、Pontus Jansson氏がいました。この人、接着剤も何も使わずに石を積み上げていくRock Balancing Land Art のアーティスト。森の中でやっぱり、石をいじってました。

No.2もよかったです。30分以上、閑静な山を登って、たどりついた頂上には…

Murat-le-Quaire

アンテナのようなアートがありました。これで、宇宙と交信できそう。

No.2 LES SAPIN(Murat-le-Quaire)

アート鑑賞Horisons en Sancy

そんなわけで、大自然とアートを満喫しました。忘れがたい一日です。

7日目/2018年8月19日(日)

この日はゆっくり起床。町に出て洗濯と買い物、カフェでお茶して(あ、今回の旅でカフェに入ったのはこの1回だけだ…)、ランチして、帰り支度。そして午後、シエスタしてから夜、リヨン(Lyon)へ出発しました。

夜といっても、日没が21:00近くなので、夕日をバックに広大な景色を眺めながらのドライブ。というのも、翌日の飛行機が早い為、リヨン(Lyon)の空港近くで前泊です。

8日目/2018年8月20日(月)

帰国の日。

リヨン(Lyon)からパリ(Paris)への飛行機が7:15の為、朝4:00起床。飛行場について、チェックイン マシンで操作を始めたら、私のフライトが14:00の便に変更されてました。

えっ!! これ、猛烈に困るんですが。だって私、お昼12:00の国際線で日本に帰るのですから。

じつは、今回のチケットを取る際、国際線をまず予約しました。そして後日、別エージェンシーでフランス国内線のチケットを取った私です。こういう買い方をすると、コンピュータ上で国際線と国内線のコネクションが見つけられないそうです。

そのため、この日のパリ(Paris)便にオーバーブッキングが生じた際、国内線の利用のみだと思われた私が遅い便に振り替えられた、とのこと。

でも抗議したら、本来の予定より早い便に振り替えてくれました。おまけに、CDG(シャルルドゴール空港)行き。実は当初、ORY(オルリー空港)到着だったので、国際線に乗るためにCDG(シャルルドゴール空港)までパリ市内の移動が必要でした。でも、それも不要となり、総じてラッキーに事が収まりました。

こうして、十分な時間的余裕があるばかりに(考える暇を与え)、名残惜しさ満載でもってフランスを出国したのでした。

世の中のスピードが速くって…

今回の旅。個人で航空チケットを取るのは久しぶりでした。

まずチケット予約の際、自分の名前を間違えて登録していないか、どれだけ確認したところで、チェックインを済ませるまでは気になりました。

また、eチケットは知っていましたが、かなり多くの人がスマホ画面でチェックインしていて、ちょっと驚きでした。むしろ、「カウンターを利用するとチャージがかかる」なんて表示まであり、航空機利用が益々身近になって便利な反面、自己責任がのしかかる印象を受けました。

エコノミークラスに関して、国際線も国内線も機内サービスは簡素化の一途ですね。機内食に関しては食べ過ぎ防止になって、結構なことです。

そして、顔認証の自動入国審査。これ、パスポートを自動入国審査機にかざしながら、自分の顔を撮影させます。入国審査が早く済むのはいいのだけれど、何度やっても好きになれません。

あと、フリーのWiFiはともかく、国際ローミングと現地でのSMSメール送信に、つまづいてました。

とにかく、世の中のスピードが速いですね。

9日目/2018年8月21日(火)

朝9時、帰国。飛行機を降りた瞬間、べとつく空気が「(日本に)帰ってきた」感を呼び起こしました。

これで、夏休みも終了。あぁ、信じられない。というか、信じたくない…。旅の余韻に浸りつつ、見慣れた景色が現れてくる度に、静かに現実に引き戻されてゆく私なのでした。

おしまい。

旅の備忘録におつきあいくださり、ありがとうございました。

※フランス語のアクセント記号は、省略して掲載しています。また、地名等の日本語読みは私の独断であるため、実際の音や他所での日本語読みとは少し違う場合があります。

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