朝、起き抜けに珈琲を飲みながら、ベランダのドアを開けてポ~っとしていました。
すると、プ~ンと蜂が飛んできました。とても静かに、穏やかに飛んでいます。「あ…、蜂だ」と、目で追っていました。蜂は、壁に吊るした吊り鉢の裏に入っていきました。
しばし、沈黙の時間。
ん???隙間に入った蜂が出てこない。この状況って、もしかして?と思い、吊り鉢をそっとひっくり返してみました。蜂がいます。どうやら吊り鉢と壁の隙間で巣を作ろうとしている模様です。
蜂がプ~ンと飛び去ったのを確認してから、(申し訳ないですが)蜂の巣を壊しました。
「蜂は、壊された巣のあった同じ場所で、また巣を作り始めるだろうか?」そんなことを思いながら温かい珈琲をすする私。
私は、ベランダのドアのヘリにペタリと座り込んでいます。こうして低い目線から、ベランダに置いた植物たちの育ち具合を眺めて、そして青空を見上げるのが好きです。
あ、ミルクブッシュが新芽を出しています。我が家のミルクブッシュは、生まれ故郷のアフリカより苛酷な環境で生きていると思います。
乾燥しやすい土で、(吊るしてあるから)乾燥しやすい位置。おまけに水不足。それなのに、感心するほど頑張って生きています。すごいな…。強いな…(ミルクブッシュ)
その時です。ハラッと私の目の前にスズメがやってきました。70cm先のまさに私の目の前。ベランダのヘリに、1羽のスズメがおり立ちました。0.1秒、スズメと目があいました。そして、スズメがめちゃめちゃ慌てた顔をして、飛び去りました。
思わず、ニンマリした私です。なぜって、スズメは私のベランダに興味を示して降りてきたはずだから。(きっと)
隣近所を見渡しても、ここまで緑いっぱいのベランダは我が家以外にはありません。「お、ジャングルだ。美味そうなエサ(昆虫?)でもいるかな」なんて、興味をもってくれたのではないでしょうか。で、嬉しかったのです。
そっか。普段、私が仕事で家を開けているときも、この小さなベランダでは、数々のささやかなドラマが繰り広げられているんだな、と思いました。
朝、起き抜けに温かい珈琲を飲みながら、小さなベランダを眺めるのは、なかなかに楽しい時間です。