台湾原産の白い鉄砲ユリ
今、私が暮らす地域では、あちらこちらでタカサゴユリが咲いています。これ、台湾原産の白い鉄砲ユリです。もともと鑑賞用として輸入されたものが野生化して、いまでは雑草域で咲き誇っています。
タカサゴユリって、こんな百合です。
撮影したのは、アパートのフェンス周りです。
画像に緑色のシートが写っているの、わかりますか?空地に雑草が生えないようにと、大家さんがせっせとかけた雑草よけシートです。
大家さんの苦労を横目に、タカサゴユリは隙間を縫って芽吹いて、花咲かせています。それほど丈夫で、繁殖力が強いのだそうです。
ユリの花と言えば先日、長野県にある白馬岩岳 山頂ゆり園に行きました。
ゴンドラを降りた目の前。標高1,289mの山の斜面いっぱいに、大花でゴージャズなユリがたくさん管理されて咲いていました。それはそれは見事な眺め、そして芳しい香りが漂っていたものです。
でも…実は私は、雑草のようにその辺にはびこって、たくましく咲いているタカサゴユリの方が好みであります。
なんてことのない空地に、タカサゴユリの花が咲いている姿は、思わずハッとさせられます。それはこれまで(この地に引っ越してくるまで)、野生のユリよりもむしろ、鑑賞用で売られているユリを見た数のほうが多いせいでしょうか。
タカサゴユリはとてつもなく、自然体で美しく映るのです。
そんなだから、雑草を生やしたくない大家さんの苦労を知りつつも毎年、タカサゴユリの花が咲くことを大いに歓迎している私です。この気持ち、大家さんには内緒ですが…。