肥料の3要素
植物は、水分を吸収するだけでなく栄養分も吸収しています。その中でも重要なのは、チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の3要素です。これらは、「肥料の3要素」とも呼ばれています。
チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の化学記号は学校で習っています。ただ…、それぞれの要素が植物のどの部分に効果があるのか忘れてしまうのは、私だけでしょうか…??
というわけで、まとめてみました。
チッ素(N)の働き
【効 果】植物の成長を促す大事な要素。葉色をよくしたり、茎や根を成長させる。
【多過ぎると】病気や害虫への抵抗力が弱くなる。葉ばかり茂って、花がつかなくなる。
【不足すると】葉色が黄色くなる。葉や茎の成長が悪くなる。
【肥 料】油かす、魚粉
リン酸(P)の働き
【効 果】葉、茎、根の成長初期を助ける。開花や結実に必要。
【不足すると】結実しない。
【肥 料】骨粉、鶏糞、魚粉
カリ(K)の働き
【効 果】根の育成に必要な成分。耐寒性をつける。光合成、タンパク質合成、成長の助け。
【多過ぎると】他の栄養分の吸収を妨げてしまう。
【不足すると】耐寒性が弱くなる。風に倒れやすくなる。
【肥 料】草木灰、硫酸カリ
まとめ
言葉としては、チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)という順番で覚えるのが一般的かと思います。実際、複合肥料に含まれる成分はこの順番で表示されています。
例えば、「7-10-6」という数字が書いてあるとします。これは、チッ素7%、リン酸10%、カリ6%の割合ということです。言い換えると、肥料100g中にチッ素7g、リン酸10g、カリ6gということです。
また、「5-5-5」と「10-10-10」の違いは、「10-10-10」は「5-5-5」の2倍量含んでいることになります。
ところで、これらの成分が効果を発揮する部位は植物の地上部から順に、
- 花には、リン酸(P)
- 葉や茎には、チッ素(N)
- 根には、カリ(K)
です。(私にとって、この順序の違いが混乱を招く元凶なのです。)
肥料に表示された「7-10-6」は、チッ素7%、リン酸10%、カリ6%の割合だとわかっても、私はリン酸10%がどこに効くかを忘れるのです。
そこで、図にしてみました。すると、こんな感じ。
あ、そうか(!!)これからは私、上から順に「PNK(ピンク)」と覚えたいと思います。
たとえば、「7-10-6」配合の肥料があります。チッ素7%、リン酸10%、カリ6%配合ですから、リン酸(P)の配合率が高いです。そこで、PNK(ピンク)のPで、この肥料は花に効くとわかります。
どうでしょう?こんな覚え方。