キャラバン生活はつづく
ポルトガルで2年に1度開催されるフェス、ZNA GATHERING 2019。
開催期間は2019年8月18日(日)~8月26日(月)。スケジュールを楽しみつつ、好きな時間に好きなようにくつろいで、キャラバン生活が続いています。
「朝の空気は冷たいけれど、水の中は温かでまるでミルクのよう。誰も泳いでいない湖を泳ぐ贅沢ったら…」と、パリーナが言うんです。彼女、毎朝8:00に湖の向こう岸まで泳いで、戻ってくるのを日課としています。
「いやぁ、(あんなに遠くまで)泳いで戻ってくるなんて…。私には無理、無理。自信ないわぁ。」なんて言っていたけれど、試しに泳いでみることに。
朝8:00の湖畔。そこは、水着になることを躊躇する冷えた空気が充満していました。やっぱり、ぬくぬく温かなキャラバンのベットで朝寝坊するほうがはるかに好きだわ…、これが偽りない気持ちです。でも、行きます。
カツを入れて湖に入り、頭をあげて平泳ぎをはじめる私。あれ(!?)、本当だ。水の中はちっとも寒くないわ。湖を一気に泳ぎきることが出来ないせいで、何度も何度も、クルリと身体を回転させて仰向けに浮いて、休憩。
すると、すぐ間近で魚が跳ねる。頭上を野鳥が悠々と飛んでいく。青い青い空。静寂。そしてまた、おもむろに泳ぎはじめる。聞こえるのは肩をすり抜ける水の音だけ。
無事、向こう岸について、石拾いして、また泳いで戻ります。帰りも同じ。何度も何度も仰向けに浮いて、休憩しながらの帰路。できました。水が苦手な私でも泳げました。
何だって、最初はちょっと心細い。でも案外、やってみると出来るもんだわ。そして、初めて出来たことがこんなにも嬉しいなんて。(随分、長いこと忘れていた…)
これも、パスカルがすぐ近くを泳いで見守ってくれていたおかげ。チームメイト、みんながお互いを気にかけているのが感じられる。
向う岸で拾ったお土産の石を胸の水着の中に入れていたのに、何度も休憩したせいで、湖の中に落としてしまいました。スルリとすり抜けて、ユラユラ揺れながら深い湖の底へ落ちて行きました。石は、湖を離れたくなかったというわけだな。
こうして過ごす、夏休み。