買い物が楽しくできない
週に1度、スーパーに食糧品を買いに行くと、以前とは違った心持ちをしている自分に気づきます。それは、他人と一定の距離を保つこと。ソーシャル ディスタンス。
買いたいものがすぐそこにあるのだけれど、他の人が同じものを吟味していると、その場をやり過ごして後回しにします。そして、人がいなくなったらそそと商品の前に行って吟味しています。この行動、ささやかながらも実は、買い物にストレスを感じていると自覚します。
あぁ…、つい少し前まで、お買いものは楽しい・嬉しい行為だったはず。なのに、今ではストレスを感じるシチュエーションだなんて…。ならば今、自宅以外で自分がリラックスできる場所って、あるんだろうか…。
あッ!!、ありました。私の場合、畑です。
畑は屋外。市民農園なので、同じように畑の世話をする先輩方がいますが、距離は十分すぎるほど保っています。10m、20m離れているならば、3蜜を避けるルールは、クリアしているかと。
なにより、雑草の成長速度に追いつき・追い越されないよう草取りに集中していると、気づけば無心になっています。そんな時、私の脳内にはα波がグワングワン流れ、心身ともにリラックス状態になっているはず。たまに、大地にしっかりと根を張った雑草に手こずると、「うぅぅぉぉぉ(抜けない!!)」という雄叫びと共にα波が途絶え、現実に帰ってきます。
植物が育つ様子を観察するのもまた、私を脳内α波の世界へ導きます。暖冬だったとはいえ、冬をジッと耐え忍んできたグリーンピースが、この頃ようやく勢いをつけ、ツルを伸ばし始めました。そんな姿を見るのは、このうえなく嬉しいものです。
ところが、眺めるうちに伸ばしたツルが網に絡まらず、隣のツルと絡まり合っているのを見つける私。よせばいいのに、その絡まりを外してあげようとチョッカイを出し始めます。そして、ポロッとツルを折ってしまう流れ。その瞬間、「うぅぅぉぉぉ(折っちゃった!!)」と、現実に戻ってきます。
一足はやい、畑の実り
そんな中、このところの注目株はこちら。早生の玉ねぎです。畑の先輩からいただいた苗を育てています。早生なだけあって、実りが早いです。
ところが、苗をいただいた畑の先輩が私の玉ねぎの成長具合を見て言いました。
「追肥が足りてないねぇ」
あ…、ばれちゃいました。その通りです、追肥が足りていません。
おかげで、サイズがマチマチ。こうして、私の世話焼き不足はしばしの時間を経て、見事なまでに玉ねぎのサイズに現れました。何より、畑の先輩が育てているものとの差が、言い訳できない事実を突き付けます。(てへへ)
そうして先輩は、ご自身の新玉ねぎでもって、私に応援エールをくれるのでした。
採れたての玉ねぎは早速、スライスして塩揉みして、鰹節と醤油でいただきたいと思います。ありがとうございますッ!!