繁殖力旺盛な植物、ドクダミ
散歩に出ると、道端にドクダミが茂っている場所がありまして。
そろそろ、花を咲かせる頃です。
とはいえ、この白い花びらのようなものは花弁ではありません。総苞片(そうほうへん)です。そして一見、雄しべだか雌しべだかにも見える、真ん中の淡い黄色い物体。これが小花たちです。
ドクダミは、小花を咲かせますが種を作って繁殖するのではなく、地下茎で繁殖する植物です。だから、繁殖力旺盛。ここに、ドクダミのしたたかな戦略が見えます。庭で育てるなら鉢植えが賢明かもしれません。
古くから伝わる薬としてのドクダミ
さて、このドクダミ(ドクダミ科)。日本三大民間薬のひとつと言われれいますね。民間薬というのは、古くからの言い伝えにより、庶民の間で伝承されてきた薬の事です。多くは植物由来の生薬。
ドクダミの茎や葉を乾燥させたものはジュウヤク(十薬または重薬)と言われ、解熱、解毒、消炎、緩下、清熱の作用で知られています。
便秘にはドクダミ茶とはよく聞きますが、ジュウヤクが便秘解消に用いられています。薬局でもドクダミ茶は普通に購入できますね。煎じて飲みますが、濃すぎると腹痛を伴って効きすぎるので注意ですね。
ドクダミには独特なニオイがあります。匂い成分はラウリルアルデヒド、デカノイルアセトアルデヒドなどの、アルデヒト誘導体。これ、カメムシとかパクチーと同じ匂い物質です。ドクダミの匂いをご存知ない人も、カメムシの匂いをご存知なら、想像できるかと。
あの、何ともたまらん匂い。これが、皮膚疾患の治療にも効果があるそうです。そう、白癬菌(いわゆる水虫)を抑えるそうです。
ただし、この成分は乾燥とか熱を加えると分解してしまうので、匂いのある生のまま使う、ということでしょう。匂いと治療の挟間で悶絶しそうですが、試してみてください。
ドクダミの民間薬としての効能でした。ちなみに、日本三大民間薬の残り2つは、センブリと、ゲンノショウコです。
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