夕方、仕事の後の畑仕事
贔屓にしている町の酒屋さん。その店主が、「僕も畑をやろうかな」と言っていました。お米作りや畑仕事をしている友人から、お誘いがかかったとのこと。
私的には、大いにオススメしたいところです。野菜が育つ様子は素直に喜びだし、収穫したての野菜の味は、格別です。そして、スーパーで野菜を買わないのに、種類も量も野菜の摂取量が格段に増えます。
ただし、世話は必要です。なので、畑は自宅から遠からずな場所であるのがいい、と思っています。
私は今の時季、仕事が終わると畑に行って水やりをしています。そもそも、畑で育てる野菜はそんなに水は要らないとも聞きます。でも、種類によって(例えば、里芋とか生姜とか)は水が好きだったり、種を植えたばかりで発芽まではどうしても水やりをしたい、とか…、なんやかんやで結局、雨が降らない限り毎日、畑に通って水やりをしている私です。
というわけで、畑では水やりに草取り、時には間引きも含めた収穫作業に追われています。そして、終わった後も、時間が経つのも忘れて畑に居座っています。
例えば、茂ったトマトの前でしゃがみこんで、トマトを上から、下から、横からとジロジロ観察している私。これ、わき芽かきのために、わき芽を探しています。
トマトは、生命力が強いですね。次から次へとわき芽を出してきます。このわき芽を摘み採らないと、トマトはどんどん枝分かれしてしまい、姿はまるでジャングルに。そして、実つきが悪くなります。
おまけに、ちょっと放っておくと、もう後戻りできないほどにわき芽が育っていて、1本仕立てのはずが、気づけば3本、4本仕立てになっています。
であるから私の場合、「なんとしても、わき芽は見逃さないぞ!!」なくらいの臨戦態勢で監視すると、せいぜい2本、3本仕立てになる域で留められるわけです。
こうして、わき芽を探すこの時の私は、闘志を燃やすストレス状態かといえば、そうでもなくて…。実際のところは全身、トマトの香りに包まれて、リラックスの深呼吸をしています。
トマトが嫌いな人は、この香りのことを青臭いというのかもしれませんが、これこそ、トマトの香り。私的には、幸せの香りに包まれています。
また、トマトの苗にグッと近づいて見るその姿は、なかなかに美しいのです。ツヤやかでハリのある青い実。夕日に透ける茎のひげ。茎のしなり具合に、葉脈のライン…。時間が経つのも忘れて、見惚れています。
まだ、ずぅっと見ていられる。でも、そうもいかないから、後ろ髪引かれる思いで帰宅する、ということが繰り返されています。
そして家では、「夜の時間が全然、足りないよぅ!!」と半べそかくのが、毎晩のパターンです。これ、なんとかしたいのですが…。