便利な世の中だからこそ、私はどうしたらいいのかわからなくなる

悲しい知らせメールが届いたとき

朝、目が覚めて寝ぼけ眼でスマホをみたら、メールが入っていました。夜中の2:30に受信しているメール。送信元のフランスでは夜の7:30。それは、友達のお母様が亡くなったという訃報でした。

寝起きのせいで、輪をかけて回転の悪い頭。その頭で、お悔みメールを返そうと思いました。でも、フランス語でお悔みの言葉を知らない私。なので、英語で書き始めたものの、ハタッと手が止まりました。

メールで返すお悔みの言葉は、なんて形式的で冷たいんだろう…、と思ったから。そう思ったら、もう先に進めず、メールアプリを閉じました。

日本時間の朝6:30なら、フランスは夜の11:30。まだ大丈夫かと見越して、そして一言でもと思い、国際電話を掛けたのです。

それは、呼び出し音の直後、留守電メッセージに代わりました。そして、私はフリーズしていました。そりゃ、そうだ。友達は、電話に出られる状況じゃないわ。

今、悲しみの底にいる友達に電話でおしかけて、私は一体、何を話そうとしたんだろう。言葉が出てきませんでした。結局、お粗末なメッセージを残して電話を切りました。

電話を切った後、自己嫌悪に陥る私。
夜11:30の電話は、やっぱり迷惑でしょう。
なんで、時間をずらさなかったんだろう…。
時間を見計らってTELしようかと思ったけれど、じゃあ一体、いつなら迷惑にならないんだ。
今、悲しみの底にいる友達に、私は何て声をかけようとしたんだろう。
それこそ、そうっとしておいてあげるべきではないのかしら。
でも、連絡をもらって、そのままではいられない。
やっぱりメールで返信のほうがよかったんだろうか?
でもメールで返信は、私は嫌だと思ったから。
やっぱり、電話しないわけにはいかない自分。
どうしたって、お葬式に出ることはかなわない距離。
どうしたって、何の力にもなれない私…。

一日。あぁ…。どうしたらよかったんだ。あぁ…。バカだ、自分。と、ため息をついていました。友達からは勿論、何の返事もありません。そんなことは、承知のうえの事。

電話、メール…いつでもつながれる便利な世の中。だからこそ、私はどうしたらいいのか、どうしたらよかったのか、分からなくなりました。

友達のお母様は、お洒落好きで陽気。それでいてお茶目なところもある、美しいフレンチマダムでした。故人のご冥福をお祈りする夜です。

PS:1日後、友達から「ありがとう」のメールを受信したのでした。
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