オオイヌノフグリが満開
私的に、春一番に咲く花のイメージは黄色です。菜の花とか、タンポポ、ミモザとか。
実際、色の少なかった冬景色の中である時、黄色を見つけると心がパッと華やぎ、元気をもらえます。そして、それがきっかけで次なる季節の変化を探しはじめます。そんなわけで、私としては黄色い花が春の花のイメージなのかも。
そして、その次は水色です。オオイヌノフグリやネモフィラの色です。
実際のところ(私の住む地域では)、オオイヌノフグリはお正月明けから既にチラホラ咲いています。でも、群生して存在感をだすのは2月も後半から。
3月の今時、空き地ではオオイヌノフグリがガッツリ咲いています。これが本当にカワイイ。
ところがこの花、よくよく気にしてみれば何とも残念な名前の持ち主です。オオイヌノフグリの「フグリ」って、雄犬の陰嚢のことです。となるとこの花の名前は、大犬の陰嚢。
まさかこの青い花がその名前の由来ではありませんで。果実が雄犬の陰嚢に似ているからとのことです。でも果たして、この花の可憐さを知る人はいても、どれだけの人が果実の存在を認知していることか…。
ほとんどの人が気にかけない果実の形をネタに残念な名前が付けられ、更には、果実が本当に雄犬のフグリに似ているかといえば、そうでもないらしい、となるとこれはもう、とんだとばっちりではないでしょうか。
って散々、この花の名前を気の毒がってはみたものの、よくよく考えてみれば波風立てているのは、この名を理解する日本人のみでしょうかね。
ましてや、この可憐な花に立ち寄る羽虫たちや、当の花自体は何も気にしてはいないわけで。どうしたって、愛でずにはいられないほど可憐に咲き誇っているのでした。