今日は、胃カメラを飲んだ話です
※植物ネタを期待していた方、またこういう話が苦手な方は、ご勘弁くださいね。
健康診断から数週間後
毎年、会社で健康診断を受けさせてもらいます。今年も6月に受けてきました。そして先日、結果が届きました。
きわめて健康体だと自負している私。何の緊張感もなく、去年の結果と今年のそれとを見比べていると…
胃部X線異常所見については精密検査を要するので、医療機関を受診して下さい。
の文字が…。要精密検査の「D」判定です。「へ???」、青天の霹靂でした。
よくよく見ると、医療機関への紹介状なる封筒まで入っているではありませんか。セロハンテープで封がしてあるだけの茶封筒。それを目の前にして、開けない人って果たしているでしょうか???開けずにはいられません。自分のことですからね、見ます。
記されていたのは「アレア異常」。
アレア異常、アレア異常…、文字を見つめながら、バリウムを飲んでX線撮影していた数週間前の記憶がよみがえります。
バリウム飲んでX線撮影した当日
あの重ったるい、白い不思議な物体、それをバリウムと人は呼ぶけれど、そやつをコップ一杯飲みほした後、台の上で「はい、右回り~」「今度は、左回り~」という合図の下、クルッ、クルッ回ってみたり、時には半宙吊り状態になっていた私です。
そんな中、「あッ、もう一回、同じようにしてください。」と、見直しされたときがあったのです。あの時が、私の胃の中で申告すべき何かが発見された瞬間だったのでしょうか。
健康診断の結果を見たその後
その晩、ネットで「アレア異常」を調べました。要約すると、胃の粘膜のヒダヒダが荒れているということでしょうか。
胃ガンが隠れているかも、なんて記述もありますから、不安が募りました。その夜は、浅い眠りの中でずっと、最悪のパターンを反芻していました。
で、早速、病院へ行って予約をして、2日後には胃内視鏡検査、いわゆる胃カメラの検査を受けたのです。
胃カメラ検査当日
胃内視鏡検査。時間としては、せいぜい10分程度です。でも、辛かった…。
鼻からではなく、口からカメラを入れました。なので、いくら喉もとに麻酔がかかっていても、身体の自然な反応として、異物が喉から入ってきたら押し出そうとするわけです。
「オエ~ッ」って、身体が何度もやってしまうのです。いやいや、これは正しい反応です。自分を褒めてあげます。おまけに、涙までポロポロ出してる私です。でも出ちゃうんですから、仕方ありません。
そしてまた同時に、相反するのですが、異物の重い胃カメラが入ることを受け入れるために、身体の力を抜く必要があるわけです。
そんな中、経験豊富な女医さんは、絶妙なタイミングで「重いよねぇ」「ツライけど頑張って」と静かに声をかけてくれるのです。10分間。短いけど、長かったです。
結果は、普通に起こる域で粘膜がただれている箇所はありましたが、ひとまずは大丈夫でした。念の為、細胞を採取してますから、後日、結果を聞きに行きますが。
またひとつ、新しい経験(胃カメラ)をして、思ったこと
裏表がひっくり返った靴下を直すように、身体をひっくり返せるならば簡単に、胃の状態を観察できるのですがね。そうはいきませんね。
検査後、自分の食道や胃の画像を見せてもらいました。それは、なんて言いますか、不思議な気持ちです。自分の体の中に、こんな状態が存在するのか…と知るのは、新たな気づきをくれました。
そして普段、特に気にせずに、次から次へと食べものを胃に送っているけれど、消化作業を頑張っているんだねぇ、と思い至ります。なので、食事は安全なものをよく噛んで、丁寧に頂こうと心した私です。
最後にもう一点
実は…、この場で告白します。
会社の健康診断の日。バリウムを飲んだ際、かすかにゲップをしてしまった私です。ゲップをしてはいけないと聞き及んでいましたが、申告せずに先へ進みました。
胃部X線検査では、最初に炭酸ガス顆粒を含んで胃の中を膨らませてあげます。ですが、ゲップをするとせっかく膨らませた胃が縮んでしまい、検査が円滑に行われません。
ゲップをしたせいで、胃カメラを飲む羽目に至った私…、とは言いませんが、検査する時は、言われたことを守って正確に受けるのが得策ですね。
何にしても一連の件は、経験として糧にしますよ。
おつきあいくださって、ありがとうございました。