夏休みは、波乱万丈な幕開け
(窓の外を指さして)
「すッすみません~!! 私の荷物がまだ積まれてませんがぁ」
ことの始まりは…
フランス行の夏休み当日。台風9号の影響で、名古屋-上海フライトが遅延。
おかしい…。本来なら、とっくに上海についている時間、ともすると上海でパリ行便に乗っている時間だっていうのに、いまだ自分は名古屋にいるよ。ぜんぜん進んでない。この時、すでに疲労困憊。
ようやく上海着。上海-パリ便は台風9号でキャンセルになった為、上海で代替チケットをゲット。でも、その先のフランス国内線チケットがないと言われて、怒涛の説得。
「エコノミー症候群になるのは嫌よ、私」
「もうね、疲労困憊してますのよ、私」
「パリで1日待つなんて無理よ、無理」
「その先の予定が詰まっているから」
「どうしたって、一番ベストな便を探してほしいのよ」
「頼みますわ、ほんと頼みます」
あんまりうるさいからか、「あっちで待っててくれ」と言われる始末。
中国人スタッフに、1時間以上も奮闘してもらって、乗り継ぎがスムーズな便をゲット。ほんと、感謝。
心底、安堵したのもつかの間、なんと、上海-パリ便が遅延。パリから先、国内線に乗るので、上海-パリ便が遅延されるのは非常に困るのですが。この時、夜中12時過ぎ。
隣のゲートではムンバイ行フライトが遅延して、暴徒化寸前のインド人たちが。それを横目に、ジッと耐える自分。もう、余分なエネルギーは使いたくありません。
ようやくパリ行便が出発。機内ではとにかく寝ました。そして、パリ着と同時に、国内線に乗り遅れる~!!と猛ダッシュ。早朝なのに、パスポートコントロールは長蛇の列。目の前が白くなるよ。フランス入国後は、
「国内線て、どこ??? どうやって行くのよぉ!?」
な私に、空港スタッフは、
「この時間ではもう無理ですね」
「いやいや、自分なら念のため行ってみるね」
なんて言われながらも、とにかくダッシュ。
奇跡的なことの運びで、滑り込み最後の搭乗。これって、ミラクル!!と、心底喜んだ直後の「荷物、載ってないよ」な事態。
窓の外、目の前で乗客の荷物が機内に積まれるのを見ていたら、最後に残ったスーツケース3つだけ積まずに、飛行機は離陸体制に。3つのスーツケースのうち、1つは自分のものだから、叫ばずにはいられなかった。これで、また遅延。(たぶん国内線に移動するもう少しいい方法があったのではないか?とも思う私)
山のようなハプニング。
空の上で、成り行きを見て笑っている誰かがいる気がするよ。
日本出発から36時間経過。
とにもかくにも第一の目的地に到着。嬉しさと疲労でスタートの夏休み。
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