数日前のネットニュースで読みました。長野県の高等専修学校の生徒さんたち14名が、ニラ入りのスープで具合が悪くなったとのことです。
消防局などによると、生徒さんたちには嘔吐の症状があるとのこと。スイセンの葉をニラと間違えて食べた可能性も示唆していました。その後、生徒さんたちが回復されているといいのですが…。
ニラの葉とスイセンの葉を間違える可能性について
ほんの半月前に、こんな記事を書きました。まさに、スイセンの毒についての話です。
スイセンは、リコリン(Lycorine)というアルカロイドを含んでいて、摂取すると胃腸炎、頭痛、下痢、吐き気等の中毒症状を起こします。
ニラとスイセンとを近い位置で育てていると、ニラを摘む際に間違えてスイセンの葉も摘む可能性は多いにあると思います。確かに、スラリと伸びた平たいスイセンの葉は、よく育ったニラの葉と似ていなくはないです。「厚みが違うから、間違えないよ」とは、言い切れません。
ちなみに、下の画像はニラでしょうか?スイセンの葉でしょうか?
確かに似ていると思うのです。ちなみに、この画像は、ニラです。
それに、最近の家庭菜園の形は、以前とは少し違う形もありますがら。(食中毒を起こした生徒さんたちが食べたニラの流通経路とは関係ありませんが)
食べるだけでなく、見た目も楽しめる家庭菜園
これまでは、土地を耕して、畝(うね)を作って、そこに野菜を植える。それが畑(家庭菜園)の形でした。
それが今は、キッチンガーデンとか、ポタジェという家庭菜園もあります。
キッチンガーデンとか、ポタジェ。これ、イギリスやフランスの家庭菜園の形で、野菜をハーブなどと一緒に植えて育てる菜園です。(日本でもシソと他の野菜を一緒に育てているという話はひとまずおいておいて…)
更には、コンパニオンプランツを植えるというのもありますね。
コンパニオンプランツとは、近くに植えることで、病害虫を抑えたり成長を促したり、お互いに良い影響を与え合う組み合わせです。
トマトとマリーゴールドを一緒に植えると、トマトの病害虫を減らして成長にいいとか。
キャベツにはレタスの組み合わせとか…。こういった知識を持つことって、とても興味深いです。
そんな中、見た目が素敵だからという理由で、知らずに毒のある植物も一緒に植えていたらこれは危険な事ではないかな、と思いました。「身近な植物でも結構、毒を持っているものもある」ということは、気にかけておくといいと思いました。
組み合わせのいい植物同士。反対に、組み合わせの悪い植物同士。そしてまた、毒性のある植物。興味を持ち始めると、深いですね。
果たして、ミントは収穫できるのか
夕涼みしていたら、【ゼラニウム】の香りに魅せられました