レタスの防御反応
畑で育つレタスです。別の畝でも育っているので、だいたい20株くらいあるかと。
ふぅんわり、フリルの効いた緑の葉っぱ。日々、順調に育っていく様子を見るのは、それはそれは嬉しいです。ましてや、それが食べられるとなると、喜びもひとしお。
ただし、レタス20個がグングン育ち、時を同じくして収穫時期を迎えるとなると、話は別です。20個ものレタス、どうするの???
そこで、始めたのは、今から外葉を収穫して楽しむという技。おかげさまで既に毎日、食卓にはレタスが登場。
ところが…、植物の習性と、自分の行為を照らし合わせて、ふと気づいてしまいました。
そもそも、植物というのは根っこが生えています。なので、その場で生きていかなければならない宿命にあります。ということは、自分に害のある相手、例えば自分を食べる昆虫とか動物から逃げたり、身を隠す術がありません。
じゃ、どうするかというと、植物は食害を受けると(自分が食べられて傷付くと)化学物質を合成したり放出して、対抗しようとするわけです。
更には、出した防御反応(例えば、におい物質)は周囲にも伝わり、周りの植物までもが防御を始めるわけです。一見、物言わぬ植物たちは、実はちゃんとお互いにコニュニケーションをしているわけです。
トマトやジャガイモ等は、幼虫に葉をかじられると防御反応として特殊な物質を作り始めます。それは、昆虫のタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)だけに働く阻害タンパク質というもので、これを含んだ葉を食べた幼虫は消化不良で死んでしまうというのです。
え…。
私がやっている行為。あっちのレタスの外葉を1枚、こっちの外葉も1枚と、食べ頃の葉だけをいただく行為って実は、とってもまずいことじゃない???
レタス的には、食害に合って、怒り心頭・防御反応出しまくりなんじゃない??? 私が日々、喜んで食べているレタスの外葉には、実は阻害タンパク質満載なの??? 私は青虫ではないので即、消化不良で死ぬとは思いませんが、にしても…。
私が生きるためにいただくレタス。でも、レタスだって自分を守ろうとしているんだ、きっと。命をいただくって、なんて大変な行為なんだ…。
この先、外葉を1枚ずつ収穫することが出来そうにない私です。困ったな。
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