メダカを飼っています
会社で、メダカを飼い始めて1年が経過しました。今、その水槽にはお爺さんメダカが1匹います。
お爺さんメダカ、この画像には映っていません。
お爺さんメダカは、すぐに見つけられます。痩せこけていて、泳ぎもぎこちないからです。また、泳ぎ続けることが負担になるのか、概ね、底石の上にお腹をのせて、荒い呼吸をしています。
そもそも、メダカの寿命は何年なのか。去年購入したメダカが今、お爺さんメダカになっています。また、去年生まれたメダカは今、若者メダカの域です。
ということは、メダカの寿命は2、3年でしょうか。今後、若者メダカを育て続けることで、
正確な寿命が判明するでしょう。
お爺さんメダカはたまに、無垢で好奇心旺盛な若者メダカの興味を引いて、つつかれています。
すると、お爺さんメダカは「まだ死んどらんぞ!」とばかりに、ヒラヒラした泳ぎを披露します。
それは何とも力のない、ブレの多い泳ぎで、私はそれを、切ない気持ちで見守ります。 (頑張れよ!!)そしてまた、お爺さんメダカは底石にお腹をつけて休憩するのです。
でも、考えようによっては、お爺さんメダカは、一人ぼっちではないということです。若者メダカのちょっかいは実は、温かい励ましと、見守りなのかもしれません。
そんなお爺さんメダカには、余生をおだやかに暮らしてもらいたいので、私は水替えにも気を遣います。
いつもなら、シリコンチューブを輪ゴムで止めた菜箸で底石をゴロゴロかき回して、汚れを巻き上げながら吸水して水替えするのですが、底石附近で暮らしているお爺さんメダカの為に最近は、上澄みをそっとすくい取って、水替えします。
汲み置きの水も、細心の注意でもってそうっと、水槽に入れます。お爺さんメダカが、水流に振り回されないように…。
こうして、お爺さんメダカは水の中から、外から、皆に労わられて今、穏やかに余生を過ごしています。